CTP版面設計ソフト「颯」

CTP版面設計を楽にするスクリプト颯
InDesign 面付殖版スクリプト
颯 -HAYATE-

CTP出力の版面設計はRIP面付とフロント面付

 オフセット印刷機を持つ印刷会社では、CTP版を出力する方法は2つに分けられると思います。
 1つ目は、RIP面付です。単面のPSやPDFデータを作成し、RIPの中で面付します。とても効率的ですが、使い方を修得するまでにかなりのエネルギーを使うことになります。その上、次々とバージョンアップされるので、互換性と安定性が心配になります。
 2つ目の方法は、Illustratorなどのソフトを使う、いわゆるフロント部分で行う面付です。
 DTPで使い慣れたソフトなので、修得は早く、ビジュアルで確認しながらできるのがメリットです。DTPオペレーターやデザイナーでも版面設計ができてしまいます。
 デメリットは、毎回同じ作業の繰り返しを余儀なくされます。紙のセンター割り出しや、クワエの計算、殖版(いわゆる絵柄のコピーペースト)やマスクを広げて塗り足し処理、トンボの作成などなど・・・。まぁ、多少のアクションを使うことを考えても「自動」ということはできません。

効率の良いフロント面付をInDesignで考える

 RIP面付は、メーカーさんにお任せするとして、私たちができるフロント面付の究極を考えることにします。
 Illustratorでの自動面付は、限界があるので、InDesignのスクリプト機能を上手く使ってみます。
 Javascriptなので、ルールを知れば簡単に作れます。キーワードは、「何」を「どう」したい?」です。Illustratorで考えると「選択ツールで対象オブジェクトを選択して、移動する」とか、「画像を選択してマスクする」などの考え方をプログラムにするだけです。

InDesignのJavascript

機種・紙サイズ・仕上サイズを入力する

 スクリプトのキーワードは、「何」を「どう」したい?」なので、まずは必要な情報を取得しなければなりません↓

scriptの入力BOXの例 tmp1 = wObj.dialogColumns.add();
 入力ダイアログBOXを表示し、印刷機械、つまり、刷版サイズの指定や、紙サイズの指定をします。この他に仕上寸法や殖版数、ドブ幅など、版面設計に必要な情報を取得します。
 入力ミスを防止するためにも、ラジオボタンやプルダウンなどキーボード入力を極力使わない方法で必要な情報を入力するようにします↓

面付殖版スクリプトの入力画面

※事前に、版サイズや紙サイズなどの情報は、スクリプトの中で
 登録しておき、それを入力ダイアログで選択する仕組みです。
 スクリプトはコレ↓
 版サイズや紙サイズの情報登録

送り丁数とドブ幅を入力する

 次に横方向と縦方向の丁付数とドブ幅を入力するダイアログを作成します。

送り丁数とドブ幅を入力

最大面付数とクワエ部分を考慮しながら、ドブ幅をいくつにすれば、紙に収まるかは、電卓による計算が必要になりますが、スクリプトなら計算が得意なので、シュミレーションで一目瞭然です。
横に2丁、縦に4丁でドブ3mmならクワエとクワエ尻で各23mmの余白、天と地で各42mmの余白が確保できることを表しています。
 ほど良く、イイ感じですね。(シュミレーションで計算するまでもなく、紙が菊全判なので余裕でOKのはずです)

余白のシュミレーション(自動計算)

面付配置するEPS画像を選択する

 面付をする配置用のデータは、中心がしっかり割り出されたEPSが必要になります。Illustratorなど、作成したDTPソフトで塗り足し、透明分割、スポットカラー破棄などトラブル要素を排除したCTP出力用のEPSデータを作成します。ファイルを選択するダイアログを表示させて、目的のEPSを選択します。

殖版画像EPSを選択するダイアログ

スクリプトを実行してみる

圧倒的なスピードで面付殖版が完了

 必要な情報を全て入力したら、実行ボタンを押すだけで、自動で版面設計が完了します。
 自動で、断裁トンボが引かれて、EPS画像が配置・塗り足し処理され、指定用紙のセンターに殖版面付がされます。この間は数秒という圧倒的なスピード!!(コーヒーを飲んでいる暇もありません。)
 おそらく、Illustratorで同じ作業をすると10倍以上は差が出ると思われます。

版面設計が一瞬で完了


殖版情報を確認〜版端に表示〜

 あっという間に版面設計ができたので、寸法が間違ってないか確認をします。
CTP出力現場では、検版・確認作業が必須なのです。
版端に入力された情報が表示されるよう、スクリプトを組みました↓

版端に情報パレット

 版端に表示されます↓
版端情報

殖版情報を確認〜レイヤー名に表示

 レイヤー構造は、パーツ毎に分かりやく整理し、レイヤー名でも確認できるように工夫してみました。↓

レイヤー情報

どうです? 至れり尽くせりではありませんか!!

殖版面付スクリプト「颯」の誕生

 これが簡単明瞭な操作でアッ!と言う間に殖版面付ができてしまう、夢のようなスクリプトです。
 その名は、「颯」(ハヤテ)。
 弘文社では、InDesignのスクリプトを使った「颯」を使用してCTP出力を行っています。
 お客さまにお値打ちに、早く、確実な印刷物をお届けするために、CTP出力現場で誕生しました。

★実際の操作の様子は動画(YouTube)にて公開スタートしました。

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